1535年にフランス人の探険家ジャック・カルティエがサン・ローラン川をさかのぼり
この地に拠点をおいた。ケベックとは、インディアンの言葉で「川が狭くなったところ」
という意味。その後1608年に、フランスのサミュエル・ド・シャンプランによって
町の基礎が築かれた。一時イギリスの支配下にあったが、現在の住民の90%がフランス系で
モントリオールよりもさらにフランス色を強く残している。
旧市街のプラス・ダルムにはカレーシュ(四輪馬車)があるのでこれを利用して
教会、モンカルム宮殿、総督の庭園などを経て、シャトー・フロントナックまで
回ってみてもよい。親切な御者はユーモアのあるガイドをしてくれる。その途中での
サン・ルイ通りにあるロムレット(L'Omelette)に立ち寄ってみるとよい。ブティック
やアンティークの店やたくさんのレストランが建ち並ンでいるなかでも、思わず
入ってみたくなる卵の看板が目立つ黄色と緑のとてもかわいらしいお店。種類の
豊富なボーリュームのある自慢のオムレツのほかにもコース・メニューがあって
朝食からディナーまで利用できる。
プラス・ダルムの西沿いのトレゾール通りでは、若い画家たちが作品を並べ
、似顔絵などを描いている。中には、日本語が少し話せる画家もいて話が
はずむ。この通りと交差するサン・タンヌ通りには、石畳の小道にそって
カフェテラスが立ち並んでいる。
ケベック随一の高級ホテル、高台にそびえるフランス城館建築のシャトー
・フロントナックには、アートギャラリー、宝石店、ブティックなどが並ぶ
アーケードがある。宿泊客でなくても、その荘厳な雰囲気を味わうことができる
ので、フロントから続く廊下を歩いたり、アーケード街のソファーに腰掛けて
みるのもよい。
それから、ホテルの東側、岸の上に造られた木張りの大きなテラス・デュラン
に出て、サン・ローラン川を見下ろしてみるのもいい。プラス・ダルム寄りには
、崖下の町と連絡する。フェニキュレール(ケーブルカー)乗り場がある。
これを利用するのもいいけれど、階段を降りた方が楽しい。崖下の旧市街は・
カフェなどはあるが先ほどよりはぐっと人が少なくなり、初期植民地の小さな
石造りの窓枠やドアが鮮やかな色のいえが目に付く。これは当時、冬になると
雪に埋もれて家ガ識別できなくなるため、目印になるようにと、された習慣の
名残り。夏ならば、旧港でサン・ローラン川に浮かぶ無類のヨットを眺めるか
桟橋で日光浴するのもよい。
ここから宿泊先のホテルまで戻るのに、歩き疲れていたらタクシーを頼むのは
良い考え。この町を知り尽くしているタクシー運転手は、今まで見てきた主要な
広場や建物の間を縫うように走る石畳の細い道を面白いほど巧みに滑るように走り
城壁に囲まれた中世のヨーロッパのような町並みを通り抜けてホテルまで送り
届けてくれる。
大自然のイメージのカナダとは異なった繊細なフランス的な情緒を味わえるところ。
ケベックの景色(写真)
Carnaval de Quebecの模様(写真)
著者:咲美
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