友達のPierreが夏にワールドカップ観戦にいってきました。
それで彼がワールドカップのときの興奮および感動を忘れない
ためにワールドカップ観戦記なるものをかいたそうです。
それなら是非それを僕のHPということで彼の観戦記を頂き
HPに載せることとなりました。ちょっと長いそうで、まず頭の
部分を掲載したいと思います。このようなすばらしい観戦記を
Crescendoに掲載することを快く承諾してくれたPierreさんに 感謝いたします。


ワールドカップ

著者:Pierre

序章:


 フランスでのワールドカップは俺にとって長年の夢である。俺は、弟の 友達の親のコネでボルドーパルクドレスキュールでの全試合のチケットを入手するこ とに成功した。「取れた」のは2年前だが、手元にチケットが来るのは直前の5月で ある。俺は日本で就職活動をしながら気が気ではなかった。「本当に手に入るのだろ うか?」なんと言っても世界最高の祭典のチケットである。それをめぐって戦争が起 こり、壮大なオークションが成立し、ブラックマネーの流通も半端ではない。マイケ ルジャクソンのコンサートなど目じゃないのである。行ってみればマイケルジャクソ ン、マドンナ、レイチャールズ、カラヤンとその音楽隊、スリーテノール、そしてス テービーワンダー、エルトンジョン、クラプトンが合同で主催するコンサートのよう な物だろうか。色々なプレースタイルのあらゆるジャンルの世界中のスーパースター が一個所に集う、しかも舞台がフランス、という俺にとって人生でこんなに都合のい い設定はないと言えるくらい幸せのおぜん立ては出来た。

 就職活動を予定通り終えた俺は、時差も考えて開幕2日前に現地入りをした。もう、 盛り上がって仕方が無い、というのを期待していた俺は呆然とした。全く盛り上がっ てなかったのだ。迎えに来たフランソワは言う。「全然何事も無いような感じだよ、 本当にワールドカップやるの?って感じ。」と説明してくれた。
たしかにボルドー人にとって、ボルドーのチームには愛情を注いでいても、代表には 嫌いなマルセイユからもパリから来た選手もいる。そういう事で人事のように見てい るところがある。代表に「うちの選手を貸している。」そんな所があるのだ。まあ、 閉鎖的といわれるボルドーをよく現していると思う

 フランス代表を見て育った俺にとって、今回のは間違いなくBESTに近いメン バーであった。ヨーロッパ屈指のGK,鉄壁のDF,創造力あふれキープ力のあるM Fここだけは世界トップクラスである。これにパパンばりの点取り屋がいれば、、、 と思う。今のフランスに必要な人間はプラティニでもジレスでもカントナでもなく、 全盛期のパパンなのである。
 世論では、やはり、ダントツの優勝候補はブラジルで、可能性があるのはフランス、 オランダ、イングランド、ドイツ、アルゼンチンで、ダークホースはナイジェリアか クロアチアと言った感じではなかっただろうか。

選手紹介:

 俺はフランスの86年のW杯での活躍に魅せられてサッカーを始めた世代である。こ こに、今大会のフランス代表の簡単な紹介をしたいと思う。


 16.BARTHEZ Fabien (GK-Monaco)

 ラグビーの街、Toulouseで育ち、Marseilleでは俺の大好きなOlmetaから正GKのポジションを奪った時からBIGになった。トレードマークのスキンヘッドにBlancがキスをする試合は無敗だと言う神話をもつ。独身で恋人もいないと公言しているが、大の人気者。とっても愛敬のある、お茶目な奴である。


 2.LIZARAZU Bixente(DF-BayernM)

 通称「LIZA」バスク地方出身。兄はプロサーファーで彼自身もよく波乗りをする。友達が見たらしい。ボルドー生え抜きの選手でガッツが持ち味。友達の兄貴とプレイしていたユース時代はFWをやっていた。彼の裸はすごい。レフティー。


 5.BLANC Laurent(DF-Marseille)

 ナポリやバルサなど名門を渡り歩いた。今はマルセイユのキャプテンである。温厚で、人も良く、スイーパーながら攻撃参加が盛んである。彼はもともとMFからコンバートされた選手で、80年代は代表でも背番号10をつけるゲームメイカーだった。あまりクローズアップされないように思えるが、彼は世界でも最高の選手のひとりだと思う。


 7.DESCHAMPS Didier(DMF-Juventus)

 バスク出身。彼は全カテゴリーの代表を経験した超エリート。思い出すのが彼の初代表出場の時、初得点を挙げたことである。「こいつはこの先長いな」と思った。
リーダーシップも取れる選手で、その特徴的なしゃべり方や、しばし監督に媚びているようにも聞こえる発言はしばしばテレビで馬鹿にされている。Marseille時代(93)、フランス人として初めてヨーロッパカップを掲げた男手もある。そして今回、彼はフランス人として初めてW杯を掲げた。本当にすごい男である。


 8.DESAILLY Marcel(DF-MILAN)

 Marseilleでメジャーになり、あまり有名ではない時にいきなりAC Milanへ。最初はどうなるかと思ったが、世界最高のディフェンダーに成長した。彼は恐い、しゃべり方などは落ち着いていて可愛いのに、グラウンドではブルドーザーみたいな奴である。しかし、プロになり立ての頃、同じサッカー選手であった兄を交通事故で失うと言う悲しい過去をもつ。


 9.Guivarch' Stephane(FW-Auxerre)

 2年連続得点王は立派だが、全く代表では機能しない。パパンのような頭は空っぽでも点を決めることに関してはずば抜けてる選手が必要なフランス代表にはぜひ、力を発揮して欲しい選手。でも、チャンスにミスり すぎ。Bretagne出身。


 10.ZIDANE Ziedine(MF-Juventus)

 通称「ZIZOU」.。プラティニ2世と呼ばれるが、俺はあえて彼をジダン1世と呼ぶ。というか、プレースタイルが違うからである。前者が得点も出来るゲームメイカーだったのに対し、ジダンはその性格をやや欠く。彼のキープ力は世界一だろう。彼のフリーキックは96年のナント戦で生で見たが、圧巻である。彼はBordeaux の最盛期の時の中心選手で、96年のUEFAカップではセンターサークルからのシュートを決める。よく「恥ずかしがりや」と言われるが、彼はそれを嫌う。でも、いつも控えめで人が良さそうである。「7」番が好き。Marseille の子で、いつかはそこでプレイしたいと思っている。


 12.HENRI Thierry(FW-Monaco)

 フランス期待の星。大会前はやや低迷していたらしいが大会中は素晴らしい動きを見せていた。フランスはずっと大会中、彼を温存させる余裕を見せていたにも見えた。TIGANA監督の元で育てられた。彼はチームで必要不可欠なFWであるにもかかわらず、同監督は彼をあくまで調子に乗らせないように厳しく起用した。ここ数年で彼は人間としても成長したようだ。


 15.THURAM Lilian(DF-Parme)

 アンティーユ出身。パワーもスピードもある。普段は眼鏡をかけ、インテリっぽいが、グラウンドでは鉄壁のDFを誇る。セリエAの最優秀DFに選ばれたこともある。パルマで世界トップクラスのFWを相手に毎週試合をして彼は鍛え上げられていった。


 17.PETIT Emmanuel(MF-Arsenal)

 W杯前、アーセナルのリーグ・カップともに優勝ともっとも勢いの会った選手だが、知名度はあまり無く、最初の方は皆「あの女は誰だ?」と俺の友達に言われていたほど。しかしボールを奪い返し、味方につなげることに徹するプレーを着実にこなし、キープレーヤーのひとりとして大活躍、このW杯でもっとも知名度を上げた選手だろう。モナコ時代も何年もWENGERの下でプレイした過去がある。DF,MF両方こなせる。


 21.DUGARRY Christophe (FW-Marseille)

 通称「DUGA」Bordeaux出身の選手。96年、ZIZOUとLIZAとボルドーの黄金期を築いた。CFだが、むしろパッサー的なプレーが多く、周りからは「もっとシュートしろ。」と言う声が絶えなかった。Bordeauxで名声を上げた後、MILAN、BARCELONEへと点々とするが結果が出せずにMarseilleに帰国する。今回、不調の彼が代表に選ばれたことはひとつの論争を呼び,Bordeaux時代のZidaneと仲がいいから(二人は共同出資のレストランをボルドーに持つ)、またはJacquetの個人的なひいきから選出されたとの見方が強く、新聞でも強烈なバッシングを受ける。
 余談だが、彼の親もレストランを経営している。また、彼とプレーしていた友達の兄貴によると、Bordeaux時代、スポーツカーを運転し、彼は練習の後、よく大学に行ってナンパをしていたらしい。ハーレーデイビソンのバイクを持っている。親友のZidaneがJuventusで付けている「21」番を付けて今回、汚名返上に燃えていた。


 Jacquet Aime 監督

 。彼は昔、俺がサッカーを始めた頃の80年代中盤からBordeauxの監督で、Tigana, Giresse, Stopyra, Allen, Bell,J.Olsenなどのスタープレヤーの指揮をとっていた。有能な監督でリーグ・カップをそれぞれ何回ずつか取り、人間的にもややきびしめであるが信頼されている。しかし、ここのところの得点力不足には強烈なバッシングを受けていた。
 彼の息子とは同級生だったが今、彼は何をしているのだろうか、、、。


Pierreから頂いたワールドカップお土産です。

MONNAIE OFFICIELLE
DE LA COUPE DU MONDE
DE FOOTBALL 1998
Pierreに拾ってきてもらった
ベルギー対メキシコ戦のチケット
ワールドカップ記念切手シート




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